選手インタビュー

冨田洋之さんインタビュー

冨田洋之さん 冨田洋之さん 体操 2004年アテネ

【強さと自主性】

高橋:監督との関係なんですが、加納先生に以前お話を伺った時に、自主性に任せているとおっしゃっていらしたんですが。

冨田:自主的にやって本気になったところを、加納先生とか他の人たち、コーチ、選手からも、気になったところをアドバイスされるとか。逆にアドバイスしたりとか。

高橋:じゃ、あれやれ、これやれという感じではないのかしら?

冨田:多少のノルマっていうのはあるんですけど。それ以上に選手が、そのノルマ以上にやってますしね。

高橋:そうすると選手が自分で練習を組み立てて行くという形なのかな。

冨田:そうです。そのノルマが与えられているのに対しては選手が決めていく。それぞれに個人にあった練習というのをやってます。

高橋:それを更に、発展させていきたい時にはアドバイスを加納先生なり、他の…。

冨田:求めたりとか、選手同士で聞いたりだとか。

鈴木:自主性って加納先生の指導方法?それともマック体操クラブから?体操界はずうっとそういう風にして、ある程度選手主体でやってくるの?

冨田:マック体操クラブの時はやっぱり多少なりにも強制されてやるっていうか、子供の頃なんで、全然何をやっていいかわからないんで。その頃はある程度強制的にやってたんですけど。高校とか大学になってくると、ある程度自分のやりたいものが見えてくると思うんで、僕は高校ぐらいから自主的な感じになってましたね。

鈴木:自分自身の精神的な成長を追うとどう?それから指導方法もびっちり合ってたんだろうね。

冨田:そうですね。逆に自主的にやっていった方が自分で考えてやっていきますし、そっちの方が精神的にも強くなっていったりとかするのかなとは思います。

鈴木:すごいよね。ちょっと水泳に置き換えちゃって申し訳ないんだけど、そんなことしたら練習やらないよ、俺(笑)。今日も止めでしょう。そういう意味では、陸上もわりと自分で決めたりするところあるんだよ、短距離。すごいなと僕は尊敬します。

オフの日

高橋:鹿島さんとはどういうお話をされますか?

冨田:彼はすごい鞍馬が得意なんで、鞍馬に関してはすごい勉強になりますし。他の種目に対しても、すごい勉強になることは多いです。

高橋:じゃ、主に鹿島さんと話す時っていうのは、体操のお話?それとも、もっといろんな、例えばこんな映画見たとか、普通の俗世間的なお話もするんですか?

冨田:普通の話もしますけど。鹿島は本とかすごい読むんで。で、成田空港で本を買う時、どれが面白いとか、これが面白かったとかって。鹿島が買った本を借りたりとか、そういうのもありましたね。

高橋:一緒に遊びに行ったりとか、プライベートで出かけたりとか。そんな時間は無いのかな、あんまり。

冨田:そうですね。結構二人とも休日はゆっくりするっていうので。

高橋:休日はどういうふうに過ごされてますか?

冨田:部屋でくつろいだり、掃除したりっていう感じですね。

鈴木:掃除。

高橋:あんまり出かけたりはしないで、どっちかっていうとゆっくり休む?

冨田:ゆっくり休む方が多いと思います。

高橋:今一番何をするのが好きですか。

冨田:今一番?

高橋:これをしている時がすごく楽しいとか、これがしたいとか。

冨田:どうですかね。今はもう試合前なんで、たぶん試合のことで頭が一杯で。

次の戦いに向けて

高橋:よく金メダルを取った後、あるいはオリンピックに出た後って、燃え尽きてしまうというのを聞きますが、冨田さんの場合はお話を伺っていると、どうも燃え尽きている暇すら無いようですよね。もう次の試合に出ていらしているということは…

冨田:そうですね。オリンピックのあと、期間があいていたらそういう状態になったかも知れないですけど。オリンピックが終わってからの方が試合がドンドン入っていったんで、そういう暇が無かったです。

高橋:身体の方は大丈夫ですか?気持ちや精神的な面は?

冨田:少しきつい部分は精神的にもあったんですけど。

高橋:そうですよねえ。あれだけのプレッシャーを抱えて、それでそれだけの演技をされたあとというのは。

冨田:それ、そういう状況でも試合で結果を残せたんで、それがまた逆にすごい自信にはなりました。

高橋:じゃ、ゆっくり休みたいというよりも、もう。

冨田:ドンドン動いて行った方がいいのかもしれないですね。またルールが今年から変わったんで、それに向けてまたやらないと。

高橋:そうなんですか。

冨田:やることはドンドン入って来て。

高橋:あ、本当に。今までのままではもう行かなくなって。

冨田:もう全然通用しなくなっているから。

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