選手インタビュー

鈴木大地さん 森田智己さん 鈴木大地さん 競技(背泳ぎ) 1984年ロサンゼルス 1988年ソウル 森田智己さん 競技(背泳ぎ) 2004年アテネ

ソウル大会で日本競泳界16年ぶりの金メダリストとなった鈴木大地。現在、同じコーチに師事するアテネ大会銅メダリストの森田智己。ともに背泳ぎのトップ選手として、違う時代に生きながらオ リンピックに対する熱い気持ちは同じ。20年の時を経てオリンピックという舞台に挑む、二人のオ リンピック観を聞いた。

【北京の前哨戦となる世界選手権】

高橋:まず最初に、3月に世界水泳選手権が開催されますが、鈴木さんから、日本チームへの期待や注目される選手など、大会全体についての展望をお願いします。

鈴木:今年はオリンピックの前年になりましたから真剣勝負で、水泳王国のオーストラリアで行われますし、かなり盛り上がるのではないかなと思っています。日本も、森田選手も含め、かなり気合いが入っていると思います。

高橋:田選手の現在の準備状況とか、あるいは大会の目標についてお話しいただけますか。

森田:やはり今年は来年に向けてすごく大事な1年であると思うし、オーストラリアの代表を見ていると世界選手権に合わせている感じで、3月には本気で来るなと感じていました。
僕はアジア大会を世界選手権に専念ということで辞退したのですが、その期間はすごくいい練習ができたと思います。世界選手権に向けては本当に今まで以上に厳しい戦いになると思いますが、しっかりとその中で自分も納得のいく結果を出して、見てくれている人たちに「これは森田、来年も行けるんじゃないか」というような何かを残せればいいかなと思います。

高橋:納得のいく結果というのは、具体的にどういう結果ですか。

森田:見ている人はメダルや記録という期待があると思うのですが、僕はまずそれよりも、今自分が来年に向けて何をすべきかということで、今年のうちにいろいろ試しておきたいこともある。それがうまくいって、メダルがついてきたり、いい記録が出たというふうになったら嬉しいですね。

高橋:メダルとか記録とか形に残るといわゆる結果を出すというよりも、オリンピックというものを念頭に置いて、今自分が試してみたいことをやりたいということですか。

森田:そうですね。はい。

高橋:見ている側としては、やはりメダルばかりしか見えないし、それで量ってしまうのですけれど。

森田:まあ、それはしょうがないことでしょう。メダルを期待されるのは、競技生活ではしょうがないことかもしれないです。まあ、まったく狙ってなくはないので。

高橋:そうなんですか(笑)。ちょっと謙虚に言われていたんですね。どうなんですか、鈴木さん、選手の気持ちというのは。

鈴木:世界選手権は世界大会ですけど、正直、オリンピックのほうがプライオリティは上だと思うし、そのオリンピックのための世界選手権…当然ベストは尽くすでしょうけれども、そういう位置づけだと思います。選手をやっている以上は、やはり世界最高峰の大会で結果を出したいという気持ちでしょう。やはり最高峰の大会を目指すという目的は、当たり前のことです。

高橋:世界選手権は、そのためのワンステップということですか。

鈴木:当然、今の時点でベストを尽くすでしょうけれども。やはり大きな目標の中にあっての、今のベストパフォーマンスを押し出そうということだと思います。何か試しをしたいと言っていました。やはり練習と試合では違って、試合でしか試せないことはたくさんありますから。普通は前の年とかからしっかり準備をしてやるべきものなので、方針としては間違っていないと思うし、当然のことじゃないでしょうか。

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