本会について

会長メッセージ

小谷実可子会長

このたび日本オリンピアンズ協会(以下「OAJ」)会長に就任しました小谷実可子です。

5期10年という長きに渡りOAJの会長としてご尽力された鈴木大地前会長から会長職を引き継ぐことになりました。私自身もOAJ発足以来役員を拝命し、先輩オリンピアンの方々と活動して参りましたが、今後は会長としてより一層活力とスピード感あるOAJとするべくその責務を果たしていく所存でおりますので、引き続き会員の皆様のご支援ご協力のほど何卒よろしくお願い致します。

OAJは2003年に設立され、2023年の今年20周年を迎えます。ご存じのとおりOAJの中心的な役割は、オリンピック競技大会(夏季/冬季)に日本代表として出場されたオリンピアンの皆様の相互の親睦を図り、世界オリンピアンズ協会(以下「WOA」)の一員として、オリンピック・ムーブメントを推進し、スポーツを通じた国際平和と友好親善に貢献しつつ、我が国のスポーツの普及・振興の一助となることにあります。

1912年の第5回オリンピック競技大会(ストックホルム)に日本代表選手団が初参加して以来、2022年の第24回冬季オリンピック競技大会(北京)までに延べ約6,500名のオリンピアンが輩出されました。来年のパリ2024大会まで500日を切り、オリンピックイヤーは目前です。今後は更に多くのアスリートの皆さんとオリンピック・ムーブメントを推進していきたいと思っています。

私は第24回ソウル1998大会にシンクロナイズドスイミング(現アーティスティックスイミング)にソロ、デュエットで出場しました。ソウル大会では初の女性旗手も務めましたが、その当時の事は今でも鮮明に覚えています。
競技引退後は、1998年の長野オリンピック冬季大会を皮切りに、スポーツ界に関連する様々な活動を続けてきました。中でも東京2020大会は、招致活動にはじまり、その後誰も予想のつかない新型コロナウイルス感染症による初のオリンピック1年延期や原則無観客での開催が決定、私自身、最終的に組織委員会のスポーツディレクターとして競技運営やIFとの調整という裏方を経験しました。また、大会開催年に立ち上がったジェンダー平等、D&I推進チームのヘッドとしては、新たな視野をもってオリンピック・パラリンピックを目指すことができました。期間中はオリンピックビレッジの副村長と、まさに勇往邁進に取り組みました。様々な困難を乗り越えての開催となった東京2020大会での経験、日本代表選手団の活躍で得た感動は元より、大会を支えて下さったボランティアの皆さんの笑顔に支えられ人々の絆やスポーツの価値を感じることができました。

現在私は、OAJ、WOA、JOCに加えて、アジアオリンピック評議会のアスリート委員長や国際オリンピック委員会等何足ものわらじを履いていますが、今年新たに9月福岡で開催される世界マスターズ選手権でのメダル獲得を目指し、競技者としての練習を再開しました。
スポーツは「みる」「する」「支える」「知る」と多様な関わり方がありますが、OAJ会員の皆様にも、「スポーツの価値」を伝える伝道師としての役目にご協力頂ければ幸いです。

2023年4月1日
NPO法人日本オリンピアンズ協会
会長  小谷 実可子

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