選手インタビュー

鈴木大地さん 森田智己さん 鈴木大地さん 競技(背泳ぎ) 1984年ロサンゼルス 1988年ソウル 森田智己さん 競技(背泳ぎ) 2004年アテネ

【鈴木大地と森田智己の出会い】

高橋:小さい時に大地さんがメダルを取ったのをテレビで見ていたりとか、何か印象に残っているものはありますか。

森田:自分で見たというのはないですよ、小さい頃は。オリンピックを親に見せられたけれど、その時は僕、全然、背泳ぎとか決めていなかったので、思ったのは「水しぶきが凄いな」と。やっぱり凄い人は水しぶきも凄いんだなと(笑)。それがまず率直な感想で。練習でも試したんですよ。でも疲れるだけだった。呼吸ができないくらい凄いしぶきが上がって、いつ呼吸しているのかなと。

高橋:オリンピックのメダルを取ったシーンとかよりも、むしろそちらの水しぶきの印象が強かったんですか。

森田:そうですね。凄いんだっていう…。

高橋:憧れみたいのはなかったですか。

森田:それは、憧れはありますよ。

高橋:それはいつぐらい?

森田:下敷きを見た時ですよ(笑)。下敷きを見て、後ろにセントラルのロゴがバンと入っていて、セントラルに金メダルを取った人がいるんだと。

鈴木:それはやはり、僕が取っていなくても凄いことだよね。自分が通っているクラブにメダルを取った人がいれば、何となく、自分も行けそうな感じがするよね。

森田:僕のクラブからもう一人オリンピック選手が出てるんです。

鈴木:松戸(思奈)さん?

森田:はい。だから、なおさらオリンピックは身近ですね。

鈴木:僕たちは、オリンピックでメダルを取ると言ったら「頭おかしい」って言われていたから(笑)。そういう時代背景はあるね。

高橋:では、オリンピックを意識したのは、鈴木さんはいつ頃ですか。

鈴木:僕は泳げない時に。最初、入会の目的の欄に「オリンピック選手になるため」と書いたけど、でも実際は16歳ぐらいかな。最初のオリンピックの1年前に鈴木コーチとミーティングをしてね、「来年はインターハイチャンピオンになりますよ」と言ったら、「もう少し頑張れば、オリンピックに行けるかもしれないぞ」と言われて、"えっ"と現実的な目標になって。それからだね、本当に頑張り始めたのは。だから2段階ぐらい。最初は夢だけど、次は現実的な目標として。

高橋:最初の夢というのは、どこからその夢が出てきたのですか。

鈴木:これは、僕は神の啓示だと思っています(笑)。だって、泳げないのにオリンピックなんて言わないでしょう、普通。偶然かもしれないけどね。だけど、こういう人って多いよね、小学校の文集に「メダル取るぞ」と書いたとか。なんとなく、そこでその人の生きる道が啓示されたんじゃないかと。こんなこと言っても…でも、オリンピアンの人だったら信じてくれるかもしれない。

高橋:森田選手はもっと早いですよね、オリンピックを意識するのは。4歳の、下敷きをもらった時からですか。

森田:いや、僕は…凄いなとは思ったけど、自分が本当に行けるんじゃないかなと思ったのは、オリンピック1年前。行きたいとは思っていたけど。

高橋:行きたいと思ったのはいつぐらいですか?

森田:それは選手コースに入った時からずっとですけど、本当に行けるかなと思ったのは1年前です。

鈴木:シドニーオリンピックって誰も行かなかったんだね、背泳ぎは。ちょっと停滞しているところに森田君が出てきて、前のオリンピックで出場もしていないのにメダルまで取ったということで、急成長というか、素晴らしかったよ。

高橋:森田選手は鈴木さんと必ず比べられたりすると思うのだけれども、自分でバサロとか背泳ぎをやってみようと思ったのは、何か鈴木さんの影響はあるんですか。

森田:僕は、たまたまジュニアオリンピックで優勝したのが背泳ぎだった。あまり、自分は背泳ぎしかないとは思っていなかったですけどね。

鈴木:フリーも速かったな。

森田:まあまあです(笑)。

高橋:鈴木さんは、バサロなんてその時はまだ誰もやっていなかった…。

鈴木:いや、外国でやり始めていて、一時廃れていたものを日本人がやって、そのうちの一人が僕だったという感じですけどね。僕らも4泳法必ず全部やって、ジュニアオリンピックで2番だった、それがたまたま背泳ぎだったんですね。だから4泳法やって、いちばん得意だから自然淘汰的に。

高橋:世界に近いと思ったのはもっと先ですか?

鈴木:その時は思わなかったですけどね(笑)。我々の時代は、ソウルまで10何年メダルがなくて、頑張ればオリンピックでメダルが取れるとかコーチは言うけれど、「嘘だよな」と思うような時代だった。じゃあ、それを自分でやってみようという感じだったから。今は、だから森田君が二番煎じだと言われて不満かもしれないけれど、いいことも多分あると思うんだよね、気づいていないと思うけど。データの蓄積だったり、コーチの自信もあるだろうし、選手自身もやればできると考えているだろうし。そんなに二番煎じでカリカリするなって(笑)。

森田:でも、大地さんがいなかったら僕はアテネで、出て終わったんじゃないかな。やはり、金メダリスト鈴木大地がいるから、負けたくないという気持ちが強いんじゃないかと思う。それがなかったら、オリンピックに出場して満足。

鈴木:今はみんなが、参加するだけだと"負け"という感じになっているから、非常に意識は高いと思う。

高橋:見ているほうも凄く期待しちゃいますもんね、メダルが何個とか。そのプレッシャーもあるでしょうね。

鈴木:チーム全員がけっこう意識が高いからやりやすいだろうし。逆にやりにくいところもあるかもしれないけれど、本当に凄くいいチームになってきているなとは毎年思うね。昔が悪かったというわけじゃないんですけど、正直、出て満足という人もいただろうしね。

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